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ARDFとはどんなスポーツ
ARDFとはAmateur Radio Direction Finding の略称です、
日本語では“アマチュア無線の電波による方向探査競技”と解説しています。

スタート前に競技用地図のチエック
スタート前に競技地図のチエック
TX探索中の選手
TX探索中の選手

OLとARDFの違い ARDFの歴史 ARDFの楽しみ方 ARDFの情報 


 ARDF競技の簡単な紹介をしましょう

リストマーク オリエンテーリング競技とARDF競技の違いは
 ARDFなんて聞きなれない名称ですが、簡単に説明すればオリエンテーリング(以下OLと略称します)競技の無線版と言って良いでしょう。
 OLはスタートから地図と方位磁石を使って指定されたポイントをゲットしてゴールに帰って来る競技ですが、ARDFでは地図にはスタートとゴールと磁北等が記入されているだけなので、指定されたポイント(信号電波の発信機)を探すのに受信機と地図と方位磁石を使います、地図にはポイントが記入されていないので、信号を発信しているポイントを受信機等を使って探し出すのが大きく違う処です。

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リストマーク 日本におけるARDF競技の歴史
 この競技は東ヨーロッパ方面では歴史は古く、日本には近年中国経由で、愛好家の努力により1981年頃伝えられたもので、当時は“FOXテーリング”と名付けられていました。
 それより以前から、アマチュア無線家の間では“狐狩り”と称して、無線機を持ちながら時々信号を発信させて隠れている狐(FOX)を、同じく無線機(ハンデイ機かモービル機)を使って、早く探し出すのを競った単純なゲームが有りましたが、愛好家同志の親睦のお遊び程度のもので、競技規則も簡単で公には決まったものは無く、只単に、狐を探し出すのを楽しんでいたゲームが通称“FOXハンティング”と言われていました。
 このような状況の中でアマチュア無線の国際交流化が進み、国外ではARDFと言う無線を使ったOLに似た競技を盛大に開催していて、ルールも国際規格を適用したもので開催され、何れ日本でも国際競技を開催する時期が来るのは目に見えている情勢になって来た時期に、急遽、日本アマチュア無線連盟(以下JARLと略称します)が、当時中国国内で開催された競技のルールを参考にして、1981年頃から日本式ルールを作り競技の名称も、FOXハンティングとOLとをミックスした名称で“FOXテーリング”なるスポーツ競技を策定して、1987年11月に静岡県の朝霧高原にて第一回FOXテーリング全国大会を開催しました、この大会には外国選手も招待されていて、中国や韓国などの国外の選手の活躍が目立ちました。
 その後、国外に於いては国際交流の大会が数多く開催され、JARLとしても日本の全国大会から選抜された優秀な選手が、国外の競技に派遣参加させざるを得ない状況と成るに至った時に、派遣されて国際競技を体験した選手側から日本式ルールで練習して行っても、国際規格のルールで行はれる競技にはルールの細部の処で違いがあり、競技勝手が違って思うような活躍が出来ず、外国の選手に遅れを取ったと言う意見が度々出される様になり、この様なルールの違いでの練習方法では国際競技には通用しないことが明白となり、ここで1991年に国際規格に則ったルールと、名称も世界で統一されているARDF競技の誕生となったのです。
 1991年10月静岡県の朝霧高原グリーンパークにて'91全日本ARDF競技大会が開催され、外国選手も招待されていて技術交流などで親睦を深めたものでした、この様な経緯で、ようやく日本でも国外の競技と差異の少ないルールで競技ができることとなり、その後、日本各地で愛好者団体の大会や、JARLの地方大会とか全国大会が盛大に開催されARDF競技の愛好者人口は増加したものでした。
 一方、FOXテーリング競技はそのまま、引き続いて任意団体のFOXテーリング協会が各地区で競技を開催していましたので、愛好者はそちらにも多数参加し親睦を深め、情報交換とかお互いの健闘を称え合ったりしていました。

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リストマーク ARDF競技をスポーツとしての楽しみ方
 前置きが長くなりましたが、ARDFは体力だけでなく電波も使う楽しいスポーツですので、最初は勝負に拘らず気軽に挑戦してみてはいかがですか。
 参加するには何の資格も免許も要りませんし、年齢、性別も問いません、必要なのは、競技を途中で投げ出さない意思と、自分なりの体力と知力と後は受信機だけです。
 昔からの諺に、良い猟師に成るには、三つの要素が揃わないと一人前には成れないと伝えられてきました、それは一足、二犬、三鉄砲と言われた最低の必要な条件です、同じ事がARDFにも当て嵌まると思います。
 一の足とは言うまでも無く体力の事で、約2時間の競技で野山の悪路や必要なら藪漕ぎとか小川位は水中を渡って、距離と時間を稼ぐ事が出来る体力を日常的に養っておく心掛けが大切です。
 二の犬とは地図と受信機と方位磁石を使って自分の持っている能力を最大限に発揮して目的のポイントを早く探し出しゲットする探察力を日頃から養って於くことでしょう、これには各地で行はれる練習会や大会に積極的に参加する事が一番の早道です。
 三の鉄砲とは、ここでは受信機の事で、自作やメーカー製など色々有りますが、自分に一番合った受信機で、整備や調整も自分で出来るように馴れて於くことが必要です。
 以上で競技に参加する心掛けを簡単に述べた積りですが、何か難しい文章に成ってしまった様ですが、平たく言えば、近くの練習会とか競技会に積極的に参加してみて、経験し、負けたり、勝ったりして、その悔しさとか面白さを実感して、自らの競技に対する達成感を味わい、此れなら私にも出来ることかと見極めて下さい。

ゴールインする選手
  次々にゴールインする選手
“今日は気温が高くていささか疲れたな”


  ゴールインの練習に余念の無い?未来のM19クラスのチャンピオン(2才)
 ヘッドホーンと長靴がさまになっている、彼はTXのナンバー符号を理解していた
 因みに“長靴は常用です”とはOMの声

ゴールインの練習に余念の無い未来のチャンピオン

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リストマーク ARDFのルールとか競技開催日程や練習会などの情報は
 日頃からARDFのルール競技情報をチエックして練習会や大会の動きを把握しておこう。


リストマーク 編集後記
 筆者も年齢が重なっている歳なので、記憶の確かな内に自分の体験とか競技会の後の親睦会などを通じて情報交換などのコミニケーションを行い、知り得た情報を元にこのページを作りましたが、勘違いや、見落とし、情報不足等で、ご迷惑をお掛けした場合には歳に免じて、ご容赦下さい。
 尚、JARLの資料を参考にしたり、長野ARDFクラブの快いご協力にはここで厚く御礼申しあげます。


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