竹取物語(かぐや姫と富士山)
皆さんご存知の「竹取物語」、この中に富士山の謂れと不老長寿の記述があります。
竹取物語の舞台は、駿河の国、大綱の里(現在の富士市)に、竹かごを作って暮らしている老夫婦が竹薮で、赤ん坊を見つける場面から始まります。
やがて、その赤ん坊は成長し、「かぐや姫」と呼ばれるようになり、うわさを聞いた都の帝をはじめ様々な男性から求婚を受けます。
そして、物語後半、かぐや姫は月へと帰るわけですが、かぐや姫は帝の下を去るときに、帝に不老不死の秘薬を預けます。
その後の帝は、生きる希望を失い富士山にやってきて、不老不死の秘薬を焼きました。
この古事から富士山は不老不死と結びつき、不死山=不二山から、鎌倉時代に富士山になりました。
かぐや姫は求婚者の一人に不老不死の秘薬を探してくるように伝えましたが、既にかぐや姫は不老不死の秘薬を持っていました。
このような伝説とあいまって、皆さんの良く知っている「竹取物語」は、月へと帰っていきましたが、かぐや姫伝説の残る地域では、帝と別れた後、富士のふもとに帰ってきた資料が残されています。
帝は、富士山に隠れ去ったかぐや姫を追って富士山にやってきたのです。
資料によると、その後、帝とかぐや姫は山の頂、泉の側で互いの人生を終わらせますが、こちらの方が真実らしいですネ。
このことから解るように、富士山のふもとには不老不死の秘薬が「何らかの形」で存在していたことは確かです。
「竹取物語」では、帝が不老不死の秘薬を焼くと煙が立ち、それが不二の山の煙になった(当時は噴火していました)と結んでいます。
秦の始皇帝と徐福伝説
中国最初の皇帝となった始皇帝。彼は膨大な国土を持つ中国大陸最初の統一王朝を築き上げました。
始皇帝は、明け暮れる戦乱を平定した後、不老不死の秘薬を探すことに没頭します。
その挙げ句に、重臣から水銀まで勧められ、その命まで縮めてしまいました。
その始皇帝が最後まで待ち望んでいた不老長寿の秘薬は富士山にあったのです。
始皇帝が東海の果ての国(今の日本)に不老不死の秘薬があると徐福から聞いたのは有名な話です。
始皇帝は早速徐福に宝物とともに三千人の人を付けて海へと送り出したのです。
その徐福が日本に渡り、各地を尋ねるうちに(各地に徐福伝説があります)辿り着いたのが富士山のふもと(現在の富士吉田市)です。
【資料には、「東方蓬莱の国(日本)の不死(富士)の霊山に不老不死の霊薬」とあります。】
今でも富士吉田市には徐福の墓が残っており、中国の色々な知恵を授けたとされています。
徐福は不老不死の秘薬を見つけたのでしょうか?今となっては解らない事ですが、何らかの秘薬が存在していたのでしょう。
彼は結局この地に留まり、中国に帰ることはなかったのですが、始皇帝は死ぬ間際まで徐福の帰りを待ちわびたと言います。
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